こんにちは、資格リッチです。心理学検定1級に合格したので、僕の勉強法をログとして残します。
試験について
心理学検定は大学卒業レベルの心理学の知識を図る試験。日本心理学諸学会連合が主催しています。詳しくは公式サイトとご覧ください。
試験の概観
心理学を専攻していない僕には中々難易度が高い試験でした。一般の資格試験よりは、大学の心理学講義のテストに近い感じです。主に求められるのは「心理学の学説とそれを唱えた人」の知識です。次は「学説の変遷の歴史」でしょうか。
これだけ聞くと簡単そうですが、試験を難しくしているのは、テキストは人名はカタカナで記載しているのに、試験で人名は外国語表記なこと。たとえば有名なフロイトだって、”Freud”と書かれると途端にだれのことか(僕は)分からなくなります。対策は、主要な人物だけでもヤマをかけて、思えること。
テキスト系
大まかな心理学の流れは入門書のようなものを使ったほうがよいです。僕はホンマでっかTVに出ている植木理恵さんの本を使いました。図解というだけあり、心理学者の似顔絵なんかがあったりして、心理学全体のイメージがしやすくなりました。3年前の本なので、本屋で見つけるのは難しいかも。電子書籍でもでているので、そちらもオススメ。僕はブクオフで買いました。
ビジュアル図解 心理学 | ||||
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あとはテキストと問題集は公式を外せないでしょうね。僕はこの3冊で乗り切りました。1級試験の時は問題集を2周やったところで、正当率50%程度でした。正直合格ラインの実力はなかったと思いますが、運良く合格(モテ)ることができました。
勉強は
基本キーワードを読む前に問題集を1回やる
↓
その後、基本キーワードを読む
↓
問題集2周目をやる
というサイクル。
基本キーワードはできるだけ目を通す機会をふやしました。問題集も3周目、4周目とできればもちろんベターです。
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心理学検定 公式問題集 2016年度 | ||||
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エクセルで問題集の解答用紙を作りました。ちょっとした手間で、勉強のテンポはあがります。
僕は使用しなかったけど、公式の一問一答問題集も使えば当然合格確度はあがるでしょう。心理学検定主催元に儲けさせるのもなんだかですが、1年に1回の試験ですから、手堅くいくに越したことはありません。僕はそこまで時間も取れませんでしたがね。
心理学検定 一問一答問題集[A領域編] | ||||
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心理学検定 一問一答問題集[B領域編] | ||||
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試験戦術
心理学検定の級は難易度ではなく、カバーする領域の広さによって決まります。
特1級 A領域の5科目、B領域の5科目の10科目すべてに合格
1級 A領域の4科目を含む合計6科目に合格
2級 A領域の2科目を含む合計3科目に合格
A領域 :第1分野 原理・研究法・歴史
第2分野 学習・認知・知覚
第3分野 発達・教育
第4分野 社会・感情・性格
第5分野 臨床・障害
B領域 :第6分野 神経・生理
第7分野 統計・測定・評価
第8分野 産業・組織
第9分野 健康・福祉
第10分野 犯罪・非行
何級まで目指すかですが、まずは1級でしょう。一般の人は特1級があること知らないので、1級が最上位級と勘違いします。試験制度的にも、特1級は最低でも2年要しますし。
2カ年計画で1級を目指すとすると、1年3分野の合格で済むので勉強範囲がミニマムですみます。僕はこのパターンで受けました。ただし1分野でも落とすと3年以上かけることになります。一度に受けられる分野数を3、6、8科目と決められるので、取得にかけられる年数と、財布との相談となります。
1級を主眼に据えると、A領域で1分野、B領域で3分野、受けない分野(苦手そうな分野)を先に決めると、受験する分野を決めやすいかも。A領域とB領域の分野は各々関係性をもってますから、関係性のある分野を1年にまとめるのがセオリーですね。
ちなみに僕の試験構成と成績はこんな感じ。1年目で産業系(一般企業のサラリーマンなので)、2年目が教育系(資格マニアとして)という構成です。
1年目(第8回試験)
科目領域 偏差値 合否
第1分野 原理・研究法・歴史 68 合格
第4分野 社会・感情・性格 57 合格
第8分野 産業・組織 61 合格
2年目(第9回試験)
科目領域 偏差値 合否
第2分野 学習・認知・知覚 55 合格
第3分野 発達・教育 52 合格
第9分野 健康・福祉 69 合格
以上、資格リッチの心理学検定の勉強法でした。正直、大学の勉強よろしく、コツコツやるのが一番の合格の近道だと感じた試験でした。